EA運用で一番怖いのが、「指標」です。
とくに米国の雇用統計やCPI発表後の値動きは、EAにとって爆弾みたいなもの。
エントリー中に巻き込まれると、一瞬で口座が飛ぶこともあります。
今回はそんな「指標爆死」を防ぐために、EA運用者が今すぐできる3つの実践的な対策を紹介します。
後半では、私のEAに搭載している「指標回避の仕組み」も少しだけご紹介します。
対策①:最低限、米国主要指標の時間は把握しておく
まず基本ですが、「いつ何の指標があるのか」を知らずにEAを回すのはリスクが高すぎます。
とくに注意すべき指標は以下のとおりです。
- 米国雇用統計(NFP)
- 米CPI(消費者物価指数)
- 米FOMC(政策金利発表)
- 米ISM(製造業・非製造業)
- FRB要人発言(とくにパウエル議長)
【対策】
事前に経済指標カレンダーを確認し、その時間帯はEAの稼働を停止するか、手動でポジションを調整しましょう。シンプルですが、これだけでも大きな損失は防げます。
対策②:VPS環境でも自動停止できるEA設定を導入する
EAを24時間稼働させていると、深夜や仕事中に指標が来ても対応できません。
だからこそ、あらかじめ指標前に自動停止・決済できる機能があるEAを使うのがベストです。
【理想的な設定例】
- 指標○分前に保有ポジションを強制決済
- 指標前後○分間は新規エントリーを禁止
- 通貨別・重要度別に細かくフィルター調整が可能
このような「守りの自動化」ができるEAは、特にスキャルピング系で破綻を防ぐ上で重要です。
対策③:米国以外の指標や需給・突発的なニュースにも対応する
多くのEAは「米国指標だけ」自動停止しますが、実際の相場変動要因はそれだけではありません。
たとえば↓
- 欧州CPIやECB関係の発表
- 日銀の政策変更や会見
- 原油在庫やOPEC関連の需給ニュース
- 地政学リスク(戦争、要人暗殺、テロなど)
ここがポイント
私のEAでは、こうした「米国以外」の経済指標や、突発的な需給・時事的リスクにも反応するよう設計されています。
- 通貨別の重要指標を自動で検知し、事前にスキップ
- ゴトー日や地政学リスクの時間帯もエントリー停止
- ポジション保有中でも、一定金額以上の急変動を検出し緊急決済
「稼ぐ前に守る」ことを徹底することで、安定した運用が実現できています。
まとめ:「勝つより先に、負けない工夫」を
EAで利益を積み重ねるには、まず大きなドローダウンや破綻を防ぐことが何より大切です。
派手なロジックよりも、「いかに相場の暴れに巻き込まれないか」が生き残る鍵です。
指標対策は、その第一歩。
今すぐできる設定や見直しからはじめて、「壊れないEA運用」を目指していきましょう。