「今日はあまり動いてないな……でも何かエントリーしないともったいない」
そんな心理になったこと、ありませんか?
でも実は、相場が静かなときこそリスクが高まるタイミングです。
今回は、動かない相場で無理にエントリーしてしまうことのリスクと、トレード判断で気をつけたいポイントをまとめます。
1.相場が「静か」な状態とは?
ここで言う「静か」とは、ローソク足の上下動が少なく、方向感のない相場のこと。
具体的には↓
- レンジ相場(上下に狭く往復している状態)
- 指標前後の様子見ムード
- 市場参加者が少ない時間帯(日本の昼・深夜など)
- 月曜朝、祝日、週末前など
こうした時間帯はトレンドが出にくく、価格がダラダラと動くだけのことが多く、スプレッド負け・ノイズによる損切り・根拠の薄いエントリーが起こりやすくなります。
2.動かない時に「動きたくなる」のはなぜか?
これは心理的な問題です。
- 「トレードしていないと損している気がする」
- 「ずっと見てたのにエントリーしないのはもったいない」
- 「とりあえず1回入っておけば流れが掴めるかも」
こうした「焦り」や「暇つぶしトレード」が、無駄な損失を生みます。
冷静に見ると、静かな相場では「やらない」という選択肢が最適である場面も多いのです。
3.「静かな相場」の怖さは、コツコツ損失型になりやすいこと
- 損切り:数pipsずつチリチリ削られる
- 利確:利が伸びず、わずかなプラスで終わる
- 結果:勝率は高くてもトータルではマイナス
特に初心者は、「大きく負けてないからOK」と思って気づかないまま、静かな相場でジワジワ資金を削られていくことが多いです。
4.「動かない」を判断できる仕組みが大切
このような静かな相場では、トレードを止める判断ができるかどうかが明暗を分けます。
実際、私の開発・提供している自動運用ツールでは、こうしたリスクを避けるために以下のような機能を搭載しています。
- 市場の流動性が薄い時間帯(日本時間昼・祝日前など)にはエントリーを自動で停止or少しトレード
- 一定時間ボラティリティが低下した場合は、そもそも動かないように設計
- 指標前・ゴトー日・突発的な時事要因も感知して自動停止
つまり「動くべき時にだけ動く」ように調整されています。
その結果、無理なエントリーが減り、破綻しにくく、利益を着実に積み上げられる仕組みができているのです。
まとめ:「何もしない」判断ができることも、勝ち続けるための戦略
相場に向き合う時間が長くなるほど、「何かしなきゃ」と思う気持ちは強くなります。
でも実際には、動かない相場で無理をしないことこそ、資金を守る最良の方法です。
裁量トレーダーであれ、システムトレーダーであれ、「静かな時は動かない」
このシンプルな原則を大切にしていきましょう。